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稲羽の白兎

2022年06月20日

稲羽の白兎

鳥取には、一度行ったことがあります。息子の陸上競技大会に出場のため行きました。 なにせ、熊本地震があった日で、鹿児島から鳥取市まで14時間かかり、観光などできなかったです。帰りは、息子の陸上の試合が終わったらすぐに帰りました。地震の影響で通行止めや渋滞を思ったからで、全くの日帰り状態。   鳥取と言えば、日本神話の稲羽の白兎を思い出されます。

大国主命が兄弟の神々と稲羽の国に出かけたときのことです。 気多の岬までくると、そこに赤裸になった兎が泣いていました。 そこで兄弟の神々は、海水を浴び、風にあたればすぐに直ると教えました。 兎は言われた通りにすると、もうたまりません。 潮水が乾くにつれ傷がヒリヒリと痛んできました。 そこに遅れて、大国主命が大きな荷物を背負ってやってきました。 命は兎を見ると理由を尋ねました。 兎は淤岐島に住み、長い間この国に渡りたいと思っていました。 ある日、サメが泳いでいる姿を見て、サメの背中を跳んで陸に渡ろうと考えました。 そこで仲間の数比べをしようとサメをだまし、仲間を集めさせました。 そして島から陸まで一列に並べさすと、兎は背中を跳びながらその数を数え始めました。

もう一息のところで、だまされたことを知ったサメは大きな口を開いて兎にかみつきました。 そのため兎は皮をはがれて、赤裸になってしまいました。 理由を聞いた命は、やさしく兎に教えました。 いわれた通りに兎は川の水で身体を洗い、ガマの穂を集めてその上をころげ回りました。すると不思議なことに、もとの白い毛が生えてきました。

稲羽の白兎は、古事記の中でも代表的な話で、因幡国風土記にも収録されています。 単なる物語としてではなく、傷病に対する療法について記されているとも言われています。 大国主神は、須佐之男命の娘の須勢理毘売と結ばれ、その後、少名毘古那神と共に国造りをします。

白兎神社がや白兎海岸があります。神社には、鳥居をくぐってしばらく歩くと、白兎が体を洗ったと伝えられる周囲80メートルの池もあるそうです。 神話の本を片手に。 訪問したいものですね。