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桃始笑 (ももはじめてさく)

2022年03月12日

桃始笑 (ももはじめてさく)

5日から19日頃までは啓蟄(けいちつ)。大地も暖まり、春の陽気に誘われて冬ごもりしていた虫たちが動き始めます。虫だけでなく蕨やぜんまいなど土から顔を出します。

「啓」は、ひらく。「蟄」は、土の中で冬ごもりをしている虫という意味です。桃始笑は10日から14日頃をいいます。蕾がほころび桃の花が咲き始める頃。

昔は花が咲くことを「笑う」と表現しました。桃は弥生時代には日本に伝わっていました。古来中国では邪気を祓う神聖な木でした。伊邪那岐命が、黄泉の国の伊邪那美命を訪ねて、黄泉醜女(ヨモツシコメ)に襲われた時桃の実を投げて追い払ったとあります。

桃は神聖なもので、歴史が古い果物です。食べる時期はまだ先ですが、頭の片隅に置いておこうと思います。今からは春の山菜や野菜ですね。独特の苦味があったりします。

「春の皿には苦味を盛れ」という言葉があります。この苦味が冬の間に体に溜まった老廃物を流し出します。積極的?とは言いませんが、少しは苦味を食して体の中を綺麗にしましょう。旬の食材は体にいいですから。

桃の節句について、日本民族の伝統を表現する神代の原始時代に於ける信仰の行事が百々の節句で生命誕生の神事を雛人形に型取って芸術化したもの。 その神秘性は、神ムスヒの喜びと誕生の恩恵に感謝する人間性が信仰的雛祭の行事。

感謝と素直に依って、神の愛と力は戴ける。