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日本の神話 2  国造り

2022年07月10日

日本の神話 2  国造り

日本の神話 2

遠い昔、日本の国ができる前のことです。 澄み渡った高い空の上に、高天原という神々のお住まいになっているところがありました。 ある時、神々は下界に新しい国を造ることをご相談になられました。 そこで伊邪那岐命・伊邪那美命の二柱の神様に国作りを命じられ、天の沼予という矛を授けられました。

さっそく、二柱の神さまは、神々より授けられた矛を海水の中にさし降ろすと、海水を力いっぱい掻き回し始めました。 しばらくして矛を引き上げてみると、どうでしょう、矛の先より滴り落ちる潮が、みるまにも積もり重なって於能凝呂島という島ができあがりました。 そして二柱の神さまはその島に降りたつと、天の御柱という大変大きな柱をたて、柱の回りを伊邪那岐命は左から、伊邪那美命は右から、それぞれ柱を廻りあいました。 そして出会ったところで 「 ああなんと、りっぱな男性だこと 」、「 ああなんと、美しい女性だろう 」 と呼び合い、二人で多くの島々を生みました。

この国土をしっかりと作り固めるよう天の神さまから仰せを受けたのが伊邪那岐命・伊邪那美命です。

日月地祝詞に称える神漏岐・神漏美、伊邪諾・伊邪美の神々には、「 き 」と 「 み 」 が付いて 「 きみ。あなた 」の神です。 きみ(あなた)のよ(代)が続きますようにと、日本の繁栄の祈りがあるようです。